006 Vintage 1994 -3℃
純米酒
製造本数: 224本
氷温熟成日本酒

KOKOKU
三十二年という時が、
酒を別物にした。
琥珀に沈んだ、静寂の1994。
時間は、酒を芸術へ変える。
氷温が、三十二年の余韻を研ぐ。
°Ondo 006 Vintage 1994
1994年。
ひとつの酒が仕込まれた。
そこから30年以上、静かにタンクで眠り続ける。
そして最後に施された、氷温での後熟。
2025年11月。
°Ondo 006は、再び静寂の中へ入る。
重厚なのに、どこか凛としている。
古酒なのに、驚くほど滑らか。
006は、“時間そのものを味わう日本酒”。
《琥刻(ここく)》
― 琥珀に刻まれた、30年以上の静寂。
1994年から積み重ねられた時間は、
酒を単なる熟成の先へ導いた。
深い琥珀色。
黒糖や熟した果実、古木、蜜を思わせる香り。
そして、どこまでも静かに続く余韻。
長期熟成古酒にありがちな重たさだけではない。
氷温後熟によって輪郭は磨かれ、
艶やかで、静かな緊張感を宿している。
30年以上という時間が描いた、
°Ondo史上もっとも異端な一本。
時間は、味になる。
一般的な熟成酒は、
年月とともに濃密さを増していく。
だが006は違う。30年以上熟成によって
生まれた複雑さを、
氷温という静寂の中で再び整える。
それによって生まれたのは、
・蜂蜜や黒糖を思わせる艶やかな熟成香
・滑らかに溶け込んだ旨み
・古酒とは思えない透明感
濃厚なのに、美しい。
重厚なのに、澄んでいる。
氷温という静寂が、
30年以上の時間を完成させる。
世界のトップワインのように、
哲学と熟成、
そして積み重ねた時間によって価値が裏付けされる、
°Ondoは、“温度で時間を超える”という挑戦を続けている。
タイプ
純米酒
醸造年
1994年(氷温熟成開始:2025年11月〜)
熟成温度
-3℃
酒米
雪化粧100%
精米歩合
65%
内容量
720ml
アルコール度数
17%
日本酒度
±0
酸度
1.5
製造元
山形県 オードヴィ庄内
オードヴィ庄内

山形・庄内平野。日本海から吹き抜ける風と月山の雪解け水が出会う場所に、オードヴィ庄内は佇む。かつては地元の人々のために小さな酒を醸していた蔵が、いまは“新しい日本酒のかたち”を世界に示す存在となった。「香りではなく、構造で美を描く」それがオードヴィ庄内の哲学である。派手さを追わず、米と水の調和が生む“静の美”を徹底的に磨き上げる。その設計図のような造りは、ワイン造りにも通じる緻密さをもち、味わいに立体的な深みを与えている。そんな蔵が挑んだのが斗瓶取り(とびんどり)×氷温熟成という究極の静謐。
しずくのように滴る最良の部分だけを集め、氷点下の空気の中で長く休ませる。時間の流れがほとんど止まった世界で、酒はゆっくりと輪郭を研ぎ澄ませ、透明な旨みと静かな余韻を宿していく。°Ondo 003は、その到達点にある一本。
一滴の中に映り込むのは、蔵が見つめ続けてきた「光と影のあわい」研ぎ澄まされた構造美と、氷温熟成が描く柔らかな陰影が共鳴する。オードヴィ庄内という名のとおり、「生命の酒(Eau-de-vie)」を追い続ける蔵。その静かな情熱が、氷温の時間の中でひとつの芸術へと昇華した。

造り:斗瓶取りとは
日本酒の搾りの工程における特別な方法です。醪(もろみ)を酒袋に入れて吊るし、自然の重力で滴り落ちる雫を集める「袋吊り」という手法で搾られたお酒を、さらに「斗瓶」と呼ばれる18リットル入りの瓶に詰めて貯蔵することを指します。この方法で搾られたお酒は、圧力をかけずに自然に分離するため、雑味が少なく、クリアで繊細な味わいと香りが特徴です。また斗瓶に入れる事で、空気に触れる面積が減り、品質の変化を抑えられます。手間と時間がかかるため、非常に希少で高級な日本酒とされています。

テイスティング コメント
香り黒糖、ドライアプリコット、ビターカラメル、古木、微かなスパイス。
味わい
圧倒的な熟成感。
しかし口当たりは驚くほどなめらかで、旨みと酸が静かに溶け合う。
余韻
温度とともに複雑さがゆっくりと開き、静かな余韻が長く続く。