Makoto Abe阿部 誠
Court of Master Sommeliers(UK) Advanced Sommelier、International A.S.I. Sommelier Diploma、J.S.A Sake Diploma、第3 回全日本最優秀ソムリエコンクール優勝、第11 回世界最優秀ソムリエコンクール日本代表、(一社)日本ソムリエ協会副会長
Tasting & Paring Comment
輝きと透明感のある明るめのストローイエローの色調。香りは、複雑さを感じる第一印象から、ご飯のお焦げや米菓、ローストアーモンドやナッツの様な香ばしさと乾燥ポルチーニなどのきのこの香りが優しく広がる。空気と触れ合いながら時間が経過するとオレンジピール、カラメル、ヴァニラのニュアンスが加わり複雑さを増して行く。12℃の味わいの場合、旨みと芳醇さを感じながら溶け込んだ酸味が柔らかく寄り添い、膨らみを感じるテクスチャーとなる。アフターフレーヴァーでは木樽からの香ばしさと複雑さが長い余韻となり心地よさを与える。ぬる燗から上燗の間の温度帯にすると更に旨みが凝縮し酸味を豊かに感じる。低めの温度から上燗まで幅広い温度帯で楽しむ事が出来る。
Tasting & Paring Comment
輝きと透明感のある明るめのストローイエローの色調。香りは、複雑さを感じる第一印象から、ご飯のお焦げや米菓、ローストアーモンドやナッツの様な香ばしさと乾燥ポルチーニなどのきのこの香りが優しく広がる。空気と触れ合いながら時間が経過するとオレンジピール、カラメル、ヴァニラのニュアンスが加わり複雑さを増して行く。12℃の味わいの場合、旨みと芳醇さを感じながら溶け込んだ酸味が柔らかく寄り添い、膨らみを感じるテクスチャーとなる。アフターフレーヴァーでは木樽からの香ばしさと複雑さが長い余韻となり心地よさを与える。ぬる燗から上燗の間の温度帯にすると更に旨みが凝縮し酸味を豊かに感じる。低めの温度から上燗まで幅広い温度帯で楽しむ事が出来る。
推奨グラスと飲用温度
グラスは小ぶりのフルート型グラスや大きめのお猪口。10〜14度くらいで冷やし過ぎずに楽しみたい。温める場合はぬる燗から上燗の間の40〜45度で。
おすすめのペアリング料理
香ばしく揚げた、雲丹を包んだ海老しんじょう。高級和牛のサーロインのグリルを本山葵と塩で。





イズミセの戸塚社長と杯を重ねていた時のことです。
「日本酒って、香りが高いと甘口になることが多いよね。そうじゃなくて、香りが華やかで、味わいはどこまでも滑らか。それでいて余韻が長く続く……そんなお酒はできないものかな?」
そんな問いかけに、私は造り手としての理屈を返しました。
「香り、味わい、余韻。その三要素をすべて高い次元で両立させるなら、日本酒の枠を超えた『外の世界』の力を借りるしかないでしょうね」 その言葉が、すべての始まりでした。
「それなら、ワイン樽で香りを纏わせたら面白いんじゃないか」
後日、戸塚社長から届いたのは「最高の樽を手に入れた」という知らせ。
それは、白ワインの至宝とも呼ばれる「ムルソー」の樽でした。 ムルソーの樽が持つ圧倒的な存在感に、決して負けない酒を。 私が選んだのは、兵庫県特A地区吉川町金会(きんかい)産の山田錦で醸した純米大吟醸です。この地の米が持つ力強いボディと、凛とした気品、そして特有のミネラル感。香りはあえて穏やかに仕上げることで、樽から譲り受ける芳醇なアロマを最大限に引き立てる——。これこそが、ムルソーの樽と響き合う唯一無二のパートナーだと確信しました。
そうして誕生したこの一本は、「日本酒か、ワインか」という境界線さえ無意味に感じさせるほどの完成度に至りました。 突き抜けるような香りの高さ、包み込むような柔らかい口当たり、そして長く美しく引いていく余韻。 日本酒の新しい可能性を体現したこの酒は、トリュフのような香りの強い食材とも見事に調和します。一口含めば、次々と独創的な料理のイメージが湧き上がり、あなたの感性を刺激することでしょう。 伝統と革新が交差する、未知なる味わいをぜひお試しください。