001
Sparkling Sake
−2℃ 2019
零度から氷点下五度——
水が凍る直前、静謐(せいひつ)が支配する世界で
酒は深い眠りにつく。
熱がもたらす時の翳り(かげり)も、歳月に染まる
色の移ろい(うつろい)も、この世界には及ばない。
ただ水とアルコールが静かに寄り添い
“馴れ(なれ)”という名の微細な対話が続いていく。
凍りつくことなく、乱されることなく
静けさの中で分子は語らい
旨みは内へ内へと凝縮されてゆく。
やがてその一滴は
まるで長い夢から目覚めたように
しんと澄んだ香りをまとい、やわらかな余韻を残して
私たちの心に沁み渡る。
それは、熱でも圧でもなく
ただひたすらに静かな時が育んだ
透明な祈りのような酒。
°Ondo
それは、氷温という奇跡の温度が導く
日本酒の新たな物語。
私たちは、その静けさと深まりのすべてを
一滴に込めてお届け致します。
熟成という名の経年。深まる色。丸くなる味。重なっていく香り。だが私たちは、そのすべてを疑った。時に任せることで、本当に酒は進化しているのか?酸化し、老ねていく味。
そんな問いが、すべての始まりだった。そして、私たちは、氷温という世界に行き着いた。
この温度帯に、日本酒を預けた。熱も、ざわめきも、雑味も届かない。その結果酒は眠るのではなく、目を覚ました。色は澄んだまま、香りは凛と立ち、旨みだけが、静かに、確かに、輪郭を描いていく。それは、時を止めることでしか辿り着けない、“枯れない熟成”という新たな境地。

水が凍る、ほんの少し手前。
°Ondoは、その静けさの中で、
時をかけて旨みを研ぎ澄ませてきました。
一滴に宿るのは、凍らずに熟すという、
新たな進化の形。
その結晶たちが、いま、ここに。
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